命の在り方を考える

毎シーズン、新しく始まるテレビドラマには必ず一つぐらいは医療をテーマにしたドラマがあります。
近年は医療関係のドラマが特に多いように思います。
すべてのドラマを見ていたわけではないのですが、最近DVDを借りて観たドラマの最終回は少し考えさせられる内容でした。

末期患者の希望通りに安楽死を施す医者の話なのですが、患者の方ではつらい痛みやつらい治療に耐えなくてはいけないのに、完治することはなく余命が宣告されています。
そのため、もうすぐ死ななくてはいけないという恐怖と、痛みと闘いながら生きているのです。
おそらく、その中でつらい治療に耐えているのに、完治せずに死んでいかなくてはいけないという矛盾のようなものを感じるのではないかと思いました。
死ななくてはいけないのにどうしてこんなに頑張らなくてはいけないのか、どうして楽に苦しまずに死ぬことを選択することができないのか、そのような内容のセリフを聞かされて納得してしまいました。
しかし、日本の法律では安楽死は認められていません。
また、倫理的に自分で死を選択するなんてことはなんだか自然の摂理に逆らっているようにも感じました。
とても複雑な問題点です。

安楽死は認められず、命が尽きるまではつらい治療に耐えなくてはいけない中、ここまでの治療以上を望まない、ということは選ぶことができ決めることができるのも事実です。
これも、なんだか矛盾しているのではないかと感じました。
まだまだ、治療の余地はあり余命宣告をされていない患者でも、これ以上の治療は望まないと選択できるのです。
これは、安楽死ではないにしても、まだ生きられる命をコントロールしていることにはならないのでしょうか。

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